アロマセラピー
はじめに
フランス医療では精油を飲み薬として患者に処方する方法を中心に用いられます。しかし、日本では、精油の内服は禁じられており外用として使うにしても慢性の病気を精油でなおすと考えは危険なことです。現在、日本でおこなわれているアロマテラピーとはマッサージという手法を用いて植物エッセンスの心理的な作用に力を借りて「予防」の観点を目指すものです。
アロマセラピー
古代のすばらしい療法であるアロマセラピーは、植物エッセンス、精油をマッサージに組み合わせ、嗅覚と触覚をたくみに利用する健康法です。健康のため、癒しのためにと精油には様々な使い方があります。植物油やクリームをベースにブレンドすればスキンケアに使えます。バスタイムにも、風邪や流感の症状をやわらげるために吸入法で利用できます。さらにお気に入りのエッセンスをスプレーしてお部屋を好みの香りにといろいろ応用法があります。しかし、何といってもマッサージを使ったアロマセラピーこそ、こうした様々なテクニックの中心的な存在です。皮膚をとおして、マッサージの手法で精油の力を絶大なものにするこれこそアロマセラピーの「醍醐味」と言えるでしょう。アロマセラピーは、特にはストレスが心身に及ぼす悪影響をやわらげる効果があります「不安な社会情勢」、「身体の不安」、「家族関係」、「ハイテク」に象徴される現代社会において、病気の大半はストレスに求められます。ただし、覚えておきたいことは、「健康な食生活とライフスタイル」が、あってはじめてベストの作用をもたらすのです。
全体論的なホリスティックも同様であり、アロマセラピーは人間の身体が備えている予防作用を刺激して自然な治癒を引きだし、心身ともに好ましいコンディションをつくる手助けをするものなのです。
◆アロマセラピーの歴史
何千年もの遠い昔に生きた人類の祖先は、とぎすまされた五感と第六感を働かせ、食べられる植物、治療に使える植物、毒のある植物を見極めました。なかでも古代人の心を最もとらえたのは、人間の意識の状態を変えてしまう香りの存在でした。西洋医学が、18世紀に発展して現代の主流となるまでは、病気の治療と密接なつながりがありました。アロマセラピーの真の創造者は、古代エジプトでした。彼らは、様々なマッサージ技術も組み合わせ、香料や儀式にも使っていました。化粧や防腐処理にも香料を活用しました。そして、最近でも3000年の封印が解かれミイラの包帯にミイラとシダーウッドの香りが残っていることが認められました。
◆20世紀のパイオニアたち
・ルネ・モーリス ガットフォゼ「アロマセラピー」と言う言葉をつくり出したのは、化粧品を研究していた、
フランスの科学者、ルネ・モーリス・ガットフォゼです。
・マルグリット・モーリー
オーストラリア生まれの化学者、マルグリット・モーリーは「ホリスティックアロマセラピーの母」として賞賛されて来ました。そしてガットフォゼの研究に刺激を受けました。
○精油(エッセンス)とはなんでしょうか?
・精油とは香りのある草や木などに含まれる芳香油の液体です。
空気にさらすとすぐに蒸発してしまう、そんな精油のとらえどころ
のない性質を一言で言い表した ドイツ語風の言葉です。
○精油はどうやって抽出しますか
・古典的な抽出方法は水蒸気留法です。これは5000年以上前に
メソポタミアで発明された古代の方式を改良したものです。