膝裏のリンパが詰まると、脚全体のむくみやだるさ、冷えなど、さまざまな不調につながることがあります。
デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢を続けていると、気づかないうちに膝の裏がパンパンに張っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、膝裏リンパの正しいほぐし方や効果、注意すべき症状、詰まりにくくする生活習慣まで詳しく解説します。
むくみや脚の疲れにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
膝裏リンパ(膝窩リンパ節)をほぐすとどうなる?

まずは、膝裏リンパをほぐすメリットと、その仕組みについて詳しく見ていきましょう。
膝裏のリンパは下半身リンパの中継地点
膝裏のリンパ節は、足首やふくらはぎ、太ももから集まってきたリンパ液を一時的に受け止め、鼠径部や全身へと送り出す中継地点です。
リンパ管を通じて運ばれた老廃物や余分な水分は、膝裏で一度フィルタリングされてから上半身へと流れていきます。この流れが滞ると、足首から太ももまでの下半身全体に老廃物が溜まり、むくみや重だるさとして現れやすくなります。
つまり、膝裏をしっかりケアすれば下半身全体の巡りが良くなるというわけです。
なぜ膝裏はリンパが滞りやすいのか
膝裏は関節の裏側にあたるため、曲げ伸ばしの動きが少ないと圧迫されたままになり、リンパ液の流れが停滞しやすくなります。
デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢を続けると筋肉のポンプ機能が働きにくく、リンパ管への刺激も不足しがちに。
さらに、運動不足や筋力低下により、ふくらはぎの筋肉が十分に動かなくなると、膝裏への流れも弱まります。
加えて、姿勢の乱れや骨盤・股関節のゆがみも影響し、下半身全体の循環が悪くなりやすい環境が生まれてしまいます。
膝裏をほぐすと全身の血行が改善しやすい理由
膝裏のリンパ節周辺には血管も密集しており、リンパの流れと血液の循環は密接に関係しています。
膝裏をやさしくほぐして老廃物の流れがスムーズになると、周囲の血管への圧迫も和らぎ、血行が促進されます。
血液とリンパ液は連動して身体の巡りを支えているため、膝裏ケアによって両方の流れが整いやすくなります。
その結果、脚だけでなく腰や骨盤周り、さらには全身の冷えや疲れも緩和されやすくなるでしょう。
むくみ・冷え・だるさの改善につながるメカニズム
膝裏リンパをほぐすと、滞っていた老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、むくみの解消につながります。
リンパ液の流れが良くなると、細胞間に溜まっていた不要な水分が回収され、脚全体が軽く感じられるようになります。
また、血行も同時に改善されるため、足先まで温かい血液が届きやすくなり、冷えの改善にも役立ちます。
筋肉への酸素供給もスムーズになるため、脚のだるさや疲れが取れやすく、日常生活での動きも楽になるでしょう。
美容面の効果
膝裏リンパをほぐすと、脚全体のラインが整い、美脚効果が期待できます。
リンパの流れが改善されると、むくみによる太さが軽減され、本来のすっきりとした脚のラインが戻ってきます。さらに、滞りが解消されると脂肪が柔らかくなり、セルライトの予防や改善にもつながります。
老廃物が排出されやすくなるため、肌の透明感やハリも向上しやすくなり、見た目の変化を実感しやすいでしょう。
膝裏リンパが詰まる原因

膝裏のリンパが詰まる背景には、日常生活の中にさまざまな原因が潜んでいます。
ここでは主な原因を見ていきますので、改善のヒントとして参考にしてみてください。
筋肉の働きが低下している
リンパ液は心臓のポンプ機能では流れず、主に筋肉の収縮によって押し流されます。特に、ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、下半身のリンパや血液を上半身へ送り返す重要な役割を担っています。
運動不足や筋トレ不足によって筋肉量が減少すると、このポンプ機能が弱まり、膝裏でリンパ液が滞りやすくなります。
長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの状態が続くと、筋肉が動かず、リンパ管への刺激も不足するため注意が必要です。
冷えやストレスが影響している
身体が冷えると、血管やリンパ管はきゅっと縮まり、流れそのものが弱まっていきます。特に、下半身は心臓から離れているぶん影響を受けやすく、冷えが集まりやすい場所。
膝裏が冷たくなると、そのまわりの筋肉まで緊張してしまい、リンパの流れがさらに鈍ってしまうことがあります。
そしてもうひとつ見逃せないのがストレスです。強いストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れ、身体は「緊張モード」のままに。交感神経が優位な状態が続くと血管が細くなり、全身の巡りがぐっと悪くなってしまいます。
その影響はリンパにも及び、膝裏の流れが停滞してしまうことも。気づけば冷えや張り、むくみへとつながりやすくなります。
栄養バランスが乱れている
塩分や糖質の摂りすぎは、体内に余分な水分を溜め込む原因となり、むくみを悪化させます。
また、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると、血管やリンパ管の機能が低下し、老廃物の排出がスムーズにいかなくなることがあります。
水分不足もリンパ液の濃度を高め、流れを悪くする要因。バランスの良い食事と適切な水分補給を心がけるだけで、膝裏リンパの詰まりを予防しやすくなります。
姿勢の崩れがある
猫背や反り腰、骨盤のゆがみなど、姿勢が少しでも乱れると骨格全体のバランスに影響が及び、その影響は下半身のリンパにも表れます。
特に、骨盤が傾いたりねじれたりすると股関節の動きが小さくなり、鼠径部から膝裏へ向かうリンパの流れが鈍ってしまうことも。
姿勢の崩れは腰痛や神経の圧迫につながることもあり、結果として下半身全体の巡りを妨げてしまいます。
足首の可動域の狭さもむくみを悪化させる
足首は歩行時に地面からの衝撃を吸収し、ふくらはぎの筋肉を動かす起点となる重要な関節です。
足首の動きが硬くなると、ふくらはぎのポンプ機能が十分に働かず、膝裏へのリンパの流れも悪くなります。
たとえば、長時間ヒールを履いたり、足首を動かさない生活が続いたりすると、可動域が狭まり、むくみや冷えが慢性化しやすくなります。
膝裏リンパの安全なほぐし方

膝裏リンパを正しくほぐすには、強く押しすぎず、優しく流すような意識が大切です。
特に、セルフケアで安全に効果を得るためには、基本の手順やポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、膝裏リンパを安全にほぐすための方法と、効果を高めるコツを詳しく解説します。
ほぐす前にセルフチェック
膝裏をほぐす前に、まず自分の状態を確認しましょう。膝周辺に腫れや熱感、強い痛みがある場合は、変形性膝関節症や炎症の可能性があるため無理に刺激しないでください。
また、全身にむくみが広がっている、急に浮腫が悪化したといった症状があるときは、医療機関での治療が必要な場合もあります。
膝裏を軽く触ってみて、張りや固さを感じる程度であれば、セルフケアでのマッサージがおすすめです。
強く押さず「流す」意識で行うのが基本
リンパマッサージの基本は、強く押すのではなく、優しく撫でるように流すやり方です。リンパは皮膚の浅い層を流れているため、軽い圧で十分に刺激できます。
具体的には、両手を使って膝の裏から太ももの付け根に向かって、ゆっくりとさすり上げるイメージで行います。
力を入れすぎると神経や血管を圧迫し、逆に痛みや腫れを引き起こす原因になるため注意が必要。リラックスした状態で、心地よい強さを心がけましょう。
基本のセルフマッサージ手順
膝裏のリンパを効果的に流すためには、順番を守ってゆっくり進めることが大切です。以下の手順に沿って、無理のない範囲で行ってみてください。
- 鼠径部(足の付け根)を軽く押さえる
- ひざ裏を両手で包み、円を描くようにほぐす
- ふくらはぎ → 膝裏 → 太ももへ、下から上に流す
- 最後に再度、鼠径部へ流し込む
片脚につき 3〜5分ほど、呼吸を深くしながら行うと、より巡りが整いやすくなります。
ツボ刺激をプラスすると効果アップ
膝裏には「委中(いちゅう)」というツボがあり、リンパの流れを促進し、腰痛や脚の疲れにも効果的です。
膝裏の中央あたりにあり、軽く押すと少し響くような感覚があります。テニスボールを床に置き、その上に膝裏を乗せて体重をかけるだけでも、心地よい刺激を与えられます。
ツボ押しとリンパマッサージを組み合わせると、より深い部分からほぐせるため、頑固なむくみや冷えにも効果的です。
運動+ストレッチで巡りを強化
マッサージだけでなく、運動やストレッチを取り入れると、筋肉のポンプ機能が高まり、リンパの流れがさらに良くなります。
ふくらはぎを使う軽いウォーキングやかかとの上げ下げ運動は、膝裏への刺激にも効果的です。
また、膝裏を伸ばすストレッチや股関節を柔らかくする動きも、リンパの巡りをサポートします。
筋トレで筋肉量を維持するだけでも、長期的にむくみにくい身体づくりにつながります。
朝・夜のおすすめルーティン
朝は軽めのストレッチやマッサージで血流を促し、身体を目覚めさせるのがおすすめです。
膝裏を軽く刺激してから動き始めると、日中のむくみ予防につながります。
夜は入浴後の温まった状態で、ゆっくりと時間をかけてリンパマッサージを行いましょう。アロマオイルを使えば、リラックス効果も高まり、睡眠の質も向上します。
時間帯に合わせたケアを習慣にすれば、膝裏リンパの詰まりを効果的に解消できます。
膝裏を押すと痛い場合に注意すべき症状

膝裏を押すと痛みを感じる場合、単なるリンパの詰まりではなく、別の原因が隠れている可能性もあります。
ここでは、膝裏に痛みがある場合に注意すべき症状と、セルフケアを控えるべき状態について解説します。気になる症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。
「膝裏が痛い=リンパ詰まり」とは限らない
膝裏に痛みがある場合、リンパの滞り以外にも変形性膝関節症や靭帯損傷などの可能性があります。
特に、関節に水が溜まっている状態や、膝の動きに制限がある場合は、整体やマッサージではなく医療機関での治療が必要です。
痛みが長期間続く、動かすと痛みが増すといった症状があれば、自己判断でのケアは避け、専門家に相談しましょう。
全身にむくみがある
膝裏だけでなく、顔や手、全身にむくみが広がっている場合は、腎臓や心臓の機能低下が原因の可能性があります。
こうした場合のむくみは、リンパだけの問題ではなく、身体全体の水分代謝に異常が起きている状態です。
朝起きたときにむくみがひどい、夕方以降もむくみが引かないといった症状があれば、早めに医療機関を受診してください。
膝周辺に痛みや熱がある
膝の裏や周辺に熱感があり、触ると熱い、赤く腫れているといった症状がある場合は、炎症や感染の可能性があります。
リンパ節炎のような感染症、あるいは関節炎が進行している状態も考えられます。このような症状がある場合、マッサージや刺激は炎症を悪化させる原因になります。
痛みが強い場合も無理にほぐさず、まずは医師の診察を受けましょう。
だんだん浮腫が悪化する
むくみが日に日に悪化している、片脚だけが極端に腫れている場合は、深部静脈血栓症やリンパ浮腫といった疾患が疑われます。
特に、片側のみに強いむくみがある場合は、血管やリンパ管の閉塞が起きている可能性があり、放置すると重大な合併症を引き起こす危険性もあります。
セルフケアで改善が見られない、むしろ悪化しているという場合は、すぐに医療機関を受診してください。
膝裏リンパを詰まりにくくする生活習慣とセルフケア

膝裏リンパの詰まりを根本から改善するには、日常生活の習慣を見直すことも大切です。
続いては、膝裏リンパを詰まりにくくするための生活習慣と、日々のセルフケアのポイントを紹介します。むくみや冷えを繰り返している方は、ぜひ取り入れてみてください。
足首ストレッチ
足首を柔軟に保つストレッチは、膝裏リンパの流れを改善する土台となります。
足首を回す、つま先を上下に動かす、かかとの上げ下げを繰り返すといった簡単な運動を、座ったままでも構いません。
足首が動きやすくなると、ふくらはぎの筋肉もしっかり働き、リンパ液が膝裏へスムーズに流れます。
デスクワーク中や電車の中でも気軽に行えるため、習慣にしやすいケア方法です。
座りっぱなしを避ける
長時間同じ姿勢でいると、筋肉が動かず、リンパの流れが停滞します。
1時間に一度は立ち上がって歩く、屈伸運動をするといった動きを取り入れるだけで、下半身の巡りが大きく改善されます。
座っている間も、足を組まない、膝裏を圧迫しないといった姿勢への意識が大切です。
立ち仕事の場合も、つま先立ちやかかとの上げ下げを意識的に行い、筋肉を動かす習慣をつけましょう。
歩き方と姿勢を整える
正しい歩き方と姿勢は、骨格全体のバランスを整え、リンパの流れをスムーズにします。
骨盤が正しい位置にあると、股関節や膝関節の動きも自然になり、膝裏への負担が減ります。
歩くときは、かかとから着地してつま先で蹴り出す動きを意識し、ふくらはぎの筋肉をしっかり使いましょう。
睡眠・水分・食事でむくみにくい体質づくり
十分な睡眠は自律神経を整え、リンパの流れを正常に保つために欠かせません。
また、適度な水分補給は血液やリンパ液の濃度を適切に保ち、老廃物の排出を促します。食事ではカリウムを多く含む野菜や果物を意識的に摂り、塩分を控えめにするだけで、むくみにくい身体づくりにつながります。
栄養バランスを整え、生活リズムを安定させるだけで、膝裏リンパの詰まりも予防できます。
入浴・温めケアで下半身循環を改善
湯船にゆっくり浸かる習慣は、全身の血行を促し、リンパの流れも活発にします。
特に下半身を温めると、膝裏周辺の筋肉がほぐれ、リンパ管への刺激も高まります。入浴後にマッサージを行えば、温まった状態で流れがさらに良くなり、効果も倍増。
冬場はレッグウォーマーや湯たんぽで足元を温めるだけでも、冷えの予防につながります。
セルフケアで膝裏リンパの滞りが改善しないときは?

日常的にセルフケアを続けていても、膝裏リンパの滞りやむくみが改善しない場合は、専門的なアプローチが必要かもしれません。
エステサロンでのリンパドレナージュや、医療機関での治療など、プロの手を借りるのも一つの選択肢です。
エステで受けられるリンパドレナージュ
美容サロンやエステでは、専門の施術者によるリンパドレナージュを受けられます。
プロの手による施術は、セルフケアでは届きにくい深部リンパまでアプローチでき、効果を実感しやすい点が特徴。
また、アロマオイルを使ったリラックス効果の高い施術や、骨格や筋肉の状態に合わせた個別のケアも受けられます。
もし、あなた自身が「このようなプロの技術を学んで、人を癒す仕事がしたい」と感じているなら、エステティシャンという道も選択肢のひとつです。
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膝裏リンパだけでなく、全身のリンパの流れを整える理論と実践を、解剖学や皮膚組織学といった医学的根拠とともに習得できるため、お客様に「なぜ効くのか」を説明できる本物のセラピストを目指せます。
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医療的ケアが必要な場合
むくみが長期間続く、片脚だけが腫れる、痛みや熱感が伴うといった症状がある場合は、リンパ浮腫や深部静脈血栓症、変形性膝関節症といった疾患の可能性があります。
このような状態では、医療機関での診断と治療が必要です。整形外科や血管外科、リンパ浮腫専門のクリニックで適切な治療を受けることで、症状の悪化を防げます。
自己判断でのケアだけに頼らず、気になる症状があれば早めに受診しましょう。
すっきりとした健やかな脚を目指しましょう
膝裏リンパをほぐすと、下半身のむくみや冷え、疲れが改善され、美脚効果も期待できます。
日常生活で姿勢や運動、食事を見直し、セルフマッサージやストレッチを習慣にすれば、リンパの流れを整えやすくなります。
ただし、痛みや腫れが強い場合は無理にほぐさず、専門家に相談しましょう。正しいケアを続けて、すっきりとした健やかな脚を目指してください。
この記事で紹介したセルフケアに加えて、もし「リンパドレナージュをもっと深く学びたい」「人を癒す技術を仕事にしたい」と感じている方がいらっしゃれば、プロフェッショナルとしての道もあります。
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